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大学生のN=1の生声を繋げていくと、食トレンドの広がり方がわかる!

  • 笹森 愛

    プランナー

  • 持田 小百合

    リサーチャー/プランナー​

大学生のFA回答は新トレンドの兆しの宝庫!

電通若者研究部では、現役大学生のトレンドをキャッチするために、毎月定点調査を実施しています。
データトラッキングの観点で「メディア接触の変動」と「コロナ禍における気持ちの変動」に重点を置き、経年で比較ができるように聴収を重ねています。上記に加えて、電通若者研究部で行っている定点調査の特徴は、そのFAの設問の多さにあります。「話題になった投稿」や「流行っていること」などを大学生が答えやすい工夫を施して問いかけることで、毎月、精度の高いFA回答を吸い上げております。
生活のインフラツールとしてSNSを使いこなし、フットワーク軽く街へ繰り出す行動力も持ち合わせた彼ら彼女らのアンテナは非常に高く、私たちも実際に流行直前のキーワードを本FA回答から見出すことがよくあります。

今回は、2021年の食トレンドの代表格でもありました「マリトッツォ」に焦点を当てたFA分析をしてみたいと思います。

大ブームとなったマリトッツォはどのように流行していったのか?

言わずとしれた“映えスイーツ”となった「マリトッツォ」。
あるタイミングから耳にし始め、いつの間にか全国的なトレンドへと駆け上がっていきましたが、どうやって広まっていったのか?という過程についてはあまり知られていないのではないかと思います。

一部抜粋となりますが、電通若者研究部の定点調査ではこのような形でFA回答を毎月集約しています。(*画像は2021年7月調査のもの) 毎月定点調査のFAで上がってきた「マリトッツォ」に関する内容のみを、2021年に実施した12カ月間の調査をさかのぼり、見やすく配置したものが以下になります。(*文章は全て大学生のFA回答そのまま) 最初の回答があったのは3月、その後5月~7月の3か月間で大きく流行が盛り上がり、そして8月ごろにはトレンドとしては回答に上がらなくなっていく(=トレンドではなくポジションを確立していく)様子が確認できます。

ここに、回答者属性を反映してみますと、以下のような図形になります。 食トレンドにおいては、遡ればタピオカしかりパンケーキしかり、比較的女子から広がり、男子まで流行が到達すると全国区になっていくという流れは多く、マリトッツォについても同様の流れを踏んで伝播していったようでした。

さらにこの推移に波形を被せてみると、流行までの流れが良くわかります。

~マリトッツォはこう広がった~

FA回答の内容も踏まえ、要約するとこのような流れでマリトッツォが流行していったことが確認出来ました。

いかがでしたでしょうか。
N=1の生声を繋げていくと、ブームの広がり方が手触りをもって理解できるという感覚を持っていただけていましたら嬉しいです。引き続き電通若者研究部では、大学生1人1人の声に着目をしていきたいと思います!