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ツギクル恋愛のかたちは…一周まわって、お見合い結婚

  • 持田 小百合

    リサーチャー/プランナー​

βutterflyの活動の一環の、毎月の定例会で学生と行なっているツギクルの議論。
この連載企画では、毎月行っている議論をサマライズして紹介していきます。
第6回の記事は、ツギクル「恋愛」の形です。

大学生が集めてきたレポートからは、マッチングアプリの発展形、
”脈アリ診断”をしてくれる「AI仲人」の登場(「FANCY」)により、
恋愛に踏み出す背中を押してくれ、交際までの後押しをしてくれる「誘導型交際」や、 誘導型交際

恋愛のなれそめでありがちな「ひょんなことから」始まる恋愛を体験できる、
ただ日常を過ごしているだけで、おすすめの人とつながれて、恋愛に発展するような
より生活に溶け込んだ恋活=「ひょん活」などが挙げられました。

長らく「お見合い結婚」から「恋愛結婚」が主流という時代が続いてきましたが、
恋愛に至るまでの道のりが険しくなる昨今、恋愛を経て結婚に至る過程やその後の結婚生活を含め、
必ずしもハイリスクな「恋愛」の末の「結婚」よりも、
自分に合った相手と確実に間違いのない結婚が、しかも最短でできる「お見合い結婚」の方が
むしろローリスクで効率的と受け容れられ、再び「お見合い結婚」が主流となる日も近いのでは
ないでしょうか。
もちろん、かつてのような仲人さんやお見合いおばさんなど “人”が介在してのお見合いではなく、
本人の趣味嗜好や普段の日常行動から、AIが最適な人をマッチングして勧めてくれるので、 日常を過ごしているだけで、最適な人に出会える環境が整う時代もすぐそこまできています。
好きな人に出会いたいけど出会いがない、告白して失敗したら立ち直れないと、
なかなか恋愛に踏み切れない若者たちも、一気に安定が目指せる結婚の後押しであれば、
一歩踏み出せるかもしれません。


とはいえ、いつの時代も「結婚」と「恋愛」は別ものと考える若者は多くいます。
大学生が集めてきたレポートでも、複数恋愛への注目度が高いことがわかります。
こちらはその一例です。
ポリアモリー

かつては、自分のすべてを理解してくれるただ1人の人こそ恋人、という時代もありました。
今は、1人の恋人に自分のすべての面を理解してもらわなければ嫌だとは思っていません。
マッチングアプリやSNSなどで、一部の面だけ切り取って見せることも可能な時代、
全部じゃなくても見せたい面だけ理解してもらえれば十分、
他の面は他の人に受容してもらえばいい。
そもそも、たった1人しか恋人がいないのは、うまく行かなくなるリスクも高いし、別れたときの傷も深くなりがちです。
人も自分も多面的。状況・シーンに合わせ、恋人は複数いてもいい、という
リスクヘッジ策も新たに生まれてきているようです。