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ツギクル「愛国心」のかたちは…ワンポイント愛国心へ

  • 瓜谷 優紀子

    プランナー / コピーライター

電通若者研究部がプロデュースする学生団体の複合プロジェクトβutterflyでは、毎月の定例会で学生と一緒に未来の価値観を予測するワークショップ「ツギクル」を行っています。 この連載企画では、そこで行われた議論をサマライズして紹介していきます。

今回のテーマは、ツギクル「愛国心」のかたちです。

戦後の教育改革の影響により、若者は日本について自ら考え、発信することを避けてきました。結果的に、主観的な愛国心を語ることに対し、タブーに感じるようになったと言えます。
SNSの普及により、国内の情報だけでなく海外の情報も簡単に得られるようなった今、客観的な日本の評価に触れる機会が多くなりました。
スマホネイティブな若者にとって、外からワンポイント的に発信される、技術やコンテンツの良さを肯定することや、斜に構えた見方で日本を語ることが、 違和感なく愛国心を語る方法になっていると言えます。 このことから、若者の愛国心は「主観的に日本の良さを語るものではなく、客観的に日本の良さを捉えて語る」時代になっていくと考えます。