ツギクル「不安」のかたちは…ポップに回避するものへ
電通若者研究部がプロデュースする学生団体の複合プロジェクトβutterflyでは、毎月の定例会で学生と一緒に未来の価値観を予測するワークショップ「ツギクル」を行っています。 この連載企画では、そこで行われた議論をサマライズして紹介していきます。
今回のテーマは、ツギクル「不安」のかたちです。
昨今のコロナの影響により、今までに存在した普段のリアルなコミュニケーションが減少、それに伴い、不安の総数の増加とライトな不安解消方法の減少が起こっていることが窺えるます。
そのジレンマの中で、近年の人々は不安の根本を解決すべく真面目に向き合うのではなく、「不安感」を和らげて不安をポップに回避する行動を取るようになってきています。
具体的には、知人のSNS・YouTuber・ Tiktokerなどによる共感(共有)できる不安関連コンテンツの需要の高まり、また、行き場がなくネガティブに捉えられがちな悩みに名前を付けて擬人化したり、それらをコンテンツに変換してエンタメとして楽しむといったことが挙げられます。
これまでの生活であればテトリスのように簡単に消えていたモヤモヤが、リアルな場での人の繋がりというピースが欠けたため蓄積しやすくなった現代で、不安とポップに付き合っていくことが当たり前になっているようです。
(コロナの影響が落ち着き、リアルな時間の増加後にも不安対処法が変化していくことが予想されます)