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ツギクル「伝統」のかたちは…mustなものから、wantなものへ

  • 説田 佳奈子

    プランナー

βutterflyの活動の一環の、毎月の定例会で学生と行なっているツギクルの議論。
この連載企画では、毎月行っている議論をサマライズして紹介していきます。
第8回目の記事は、ツギクル「伝統」のかたちです。

これまでの「伝統」といえば、昔から盲目的に「こういうものだ」と言われ続いてきた文化の様式や風習のことを指していたかと思います。

一方で、大学生が集めてきたレポートからは、伝統工芸品をテーマにしたアニメが流行っているという事象や、「和楽器バンド」「進化する着物コーデ」といった事象が集まりました。




これらのレポートを読み解くと、伝統自体のカタチは同じでも、そのモノに新たな価値観をインストールできた伝統は受け入れられるのではということが伺えます。

つまり、今の若者は、意味もなく続く伝統(mustな伝統)を嫌い、自分たちが受け継ぐ価値のある伝統(wantな伝統)であるかを見極めるようになってきたのではないでしょうか。

若者は伝統自体を否定しているわけではなく、「昔から続いているカタチのまま、受け入れなさい」という一方通行の矢印に嫌気がさしているように感じます。
伝統自体のカタチは同じでも、思想や解釈が進化できるかどうかが、今後「伝統」として生き残っていけるかの重要なポイントかもしれません。