ツギクル「コロナ後の新しい当たり前のかたち」とは…自分にとって“必要なもの”の「純度」が上がる
βutterflyの活動の一環の、毎月の定例会で学生と行なっているツギクルの議論。
この連載企画では、毎月行っている議論をサマライズして紹介していきます。
記念すべき第10回の記事は、ツギクル「コロナ後の新しい当たり前」のかたちです。
4月-5月の緊急事態宣言が解除され、外出自粛/STAY HOMEから少しずつ
新しい生活様式/NEW NORMALへと歩み始めました。
果たして、まだ何が一体「日常」と呼べるものなのか、
それぞれが、手探りで探し始めた時期とも言えるのかもしれません。
1つ確かなのは、もうコロナとうまく折り合っていくしかない、
もうコロナ前の「日常」がそのまま戻ってこない、という共通認識が
世代を超えて、人々の間に生まれつつあるということでしょうか。
全世代が同時に同じ経験をしたことで、年齢関係なくフラットに、
NEW NORMALを受け入れて柔軟に進んでいけるかどうかが、
これからの時代をうまく歩んでいけるかどうかの大きな分かれ道に
なってくるとワカモンは考えます。
大学生が集めてきたレポートからは、
これからは「人との出会い」は、「誰と実際に会うのか」「本当に会いたいのか」「会う必要があるのか」
というのを吟味するフィルター/ツールの存在感が増し、「ネットはリアルへの関所になる」というものや、
Physical/物理的な接点がなくても、まだ出会っていない「会いたい人を探して出会っていく」、
「自分の好きな趣味でつながる」、「好きや共感でつながっていく」ための
「趣味友コミュニティ」などが挙がりました。
コロナ禍がもたらしたものの1つとして、これまで、みんなが渋々受け入れてきた
“こういうもんだ”というmust(満員電車で毎日通学・通勤しなければならない、
毎日学校・会社に行かなければならない…etc.)が解けたことで、
自分を取り巻くものは自分にとって本当に「必要なもの」だけにしたい欲求が高まり、
これからは、様々な面で
自分にとって「必要なもの」の「純度」が上がっていくのではないでしょうか。
特に人間関係については、表面的な“お付き合い”は淘汰され、
自分がつながりたい人とだけつながっていく、
これまでの人間関係を断捨離するだけでなく、
オンラインを通じて自分が共感できる人を見つけていくこともできるので、
「つながり」の容量は、自ら増やしたいところを増やせるように
これからは変わっていくのかもしれません。
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*電通若者研究部(電通ワカモン)では、
「withコロナ時代の若者意識 ―コロナは若者にどう影響を与えたか―」(2020年6月調査)
などの分析を行っております。ご興味のある方はお問い合わせください。
電通若者研究部お問合せ先